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桐野夏生「メタボラ」(上下巻)

やっと、山崎まさよしさんの「HOBO Walking」が届きました。
ジャケット、犬が・・・・・絡まってます。踏ん張ってるマルチーズが可愛い。

HOBO Walking、なんかこう清々しい感じがしていいですね~。前向いてる感じして。
夏だなー、と思いました。なるほど、これが今の心境なんですね。最近あんまり見ない、モクモクの入道雲を遠くに見ながら伸びしてる感じがしました。(イメージ)

おっ!聴きたかった「シングルマン」
かっこいい!これ好きだわー。
確かに聴いた事ある歌詞のオンパレードだけど、あんまり気にならん。
ルーキーとルーザー?ルーザーってなんだろ。あ、loserか。そうなのか?

あ、ライブ版のレイトショーが入ってる。
うわ、これ生で聴きたかった。ちくしょう。
月明かりのライブ版も、いいなぁ。これライブ行けた人羨ましいっす。

あ、読書感想文なのに、ついつい手に入ったばかりのCDの話に。


私、今なんというか、書きたい事がいっぱいあるんですが、言葉が思い浮かばないというかなんというか。

桐野夏生「メタボラ」
メタボラ(上) (朝日文庫)メタボラ(上) (朝日文庫)
(2010/07/07)
桐野 夏生

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これねー・・・ほんとさっき読み終わったんです。
本来ね、もちょっと寝かしてから感想書きたいんですけど。
ちょっと・・・なにかこう、


押さえきれない何かが。



あったの。その正体はなんとなく分かったんですが。

なんの運命か沖縄本島で出会った記憶喪失の青年と、宮古島から抜け出してきた青年
二人はギンジジェイクに名前を変え、新たに生き直す旅に出るが、記憶喪失のギンジは自分の記憶を取り戻そうとしながら何とか何もない状態から働き、ジェイクはひたすら「理想の自由」を求めて、生きていこうとする。
しかし、二人の人生は意思に反してどんどん転がり落ちて行く・・・・。

という。

はぁ・・・

ため息ついちゃう感じです。
私がなぜこんなにこの本について感極まったかといいますと、大学の時、潤んだ目で
「とめきち、これ、読んでみてよ。すごく、すごく泣ける。名作だ」
と勧められた本、

スタインベック「ハツカネズミと人間」
ハツカネズミと人間 (新潮文庫)ハツカネズミと人間 (新潮文庫)
(1994/07)
ジョン スタインベック

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と似てるんですよ。

季節労働者の二人。一人はしっかり者。もう一人はうつけ者。二人は兄弟のようにいつも一緒に労働し、苦しい時には共通の理想の未来を語り合いながら暮らしている。
苦しい中で、しっかり者がうつけ者の面倒をみる形で労働しているけれど、最終的にのっぴきならない事情から、しっかり者がうつけ者を泣く泣く殺してしまうんです。

うつけ者は殺されながらも、最後までしっかり者と一緒の「理想の未来」を信じて死ぬ。
うつけ者は生まれながらにして知能障害のある男で、ギリギリ労働できるくらいの男。
それをずっとフォローしてきたしっかり者。しっかり者が夜にうつけ者に語る「未来の話」は、現状どんなに好転したとしてもありえないものであることを、しっかり者は理解した上で話し続けていた。それを無邪気に信じていたうつけ者は、信じながら死ぬ理想の未来を大好きなしっかり者と歩ける事を信じて。今大好きな人に殺される自分より明るい未来を信じて。

この本は、私にとっていまだ名作と信じて疑わない一冊。
薄い本なんですよ。だからすぐ読める。だからすぐ読んだ。学食で。

一人、柱の影で、号泣。

そんな本でした。

で、この度の「メタボラ」も、似てるんです。
どんなに頑張っても報われない現状。悪い方にはいくらでも行けるけれど、良い方には転がれない。
そしてギンジとジェイクも、「ハツカネズミと人間」の二人のように、ギンジはしっかり者、ジェイクは・・うつけ者とは言わないけれど、社会性の無いダメ人間。
一瞬、順調かとみせかけて落とされる。
そしてこの物語は沖縄が舞台ですが、沖縄のウチナーとナイチャー(生粋島民とよそ者)問題。観光客としての扱いと、沖縄に腰を据えようとやってきた来訪者への扱いの違い。そして島全体の政治。そういったものが複雑に絡んできます。

私は沖縄へは観光で宮古島しか行った事ないのですが、みなさんとっても良い方たちで。
とはいえ、その当時は疲弊しきった生活の中で無理矢理行ったので、濃く深く宮古島を探検はしなかったのですが。勿体ないことです。

埼玉から沖縄へ2.3年働きに行った友達は、
「やっぱり、よそ者が沖縄で働こうとすると、意地悪を言う人はたまにいるよ
と言っていました。イヤな顔、されるんだそうですね。
同じ土地のお酒を飲み、食べ物を食べ、島民に誘われたりして行き来して、心が通じたと思っていても、それを良く思わない人もいる。人間だからしょうがないのですが。
宮古島の雰囲気がとても良かったので、その友人の言葉はショックでした。

宮古島の雰囲気を思い出しながら聞いた、その友人の言葉がショックだったのに似た気持ちを、この本に持ちました。

ラストは・・・やるせない。
それ相応と言うのかもしれないラストですけれど、ラストがまさに「ハツカネズミと人間」のラストを彷彿とさせて、切なかったです。

いやーしかし、宮古島の方言は注釈もなくずっと続くので、途中までわけわからない言葉が多かったなぁ。
それも臨場感、ですけれど。

上下巻にしては、一冊ずつがそんなに分厚くないので、是非読んでみてください。
読ませる本だと思います。しかも夏向き。


theme : 日記
genre : 日記

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プロフィール

とめきち

Author:とめきち
クリエイティブ方面、職人行き。フリーです。
Macでいろいろ作る事を生業としてます。
ロゴとかイラストとか名刺とかバンドのポスターとか。
その他、なんかいろいろです。
最近、CDジャケットのイラストとかやるようになりました。


作業中に無限ループしてるのは山崎まさよしさんの曲。
あと、料理も好きです。
お酒も、とてもよく嗜みます。

極フツーのちょっと格闘技に足つっこんだ30代です。
だがしかし、2013年に念願の息子が生まれてからは体動かせてません。
ていうより、妊娠出産を経て体重増えまくってしまったので、
現在は動く以前の問題として、糖質制限しています。
同じような方いらっしゃるかしら?がんばっていきましょう!

大事にしてるものは家族。
現在2歳の息子を中心とした生活です。

TwitterのIDはtomekichi_3だす。
(でもあんまりつぶやいてませんが。)

mixiのHNはきゅー(ひらがな)です。


そろそろ、山崎まさよしさんライブを聴きに行きたいところです。

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