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読書の秋にしよう

とある他人様のブログでちょいと「読書」について触れてらしたので、私もなんとなく本の紹介を。

秋の読書というと、私はミステリーか時代物、なんですが、そのとあるブログ主様もそのようで。
ドストエフスキーとかそういう眉間にしわが寄ってしまうものというよりは物語に自然に感情移入できて、読んで「理解した!」と思うより「終わった!」と思えるものの方が良いなと思うんです。
あとは・・・さわやか青春ものなんて、公園の芝生の上で読みたいですね。もうちょっと日差しが和らげば。

昔はどぎつい猟奇殺人ものとかいわゆる「愉快犯」とか「快楽殺人もの」とかを読んでいたような気もするんですが(本気でプロファイラーとかになりたかった)、最近好きなミステリーは、なんかこう人情とかをほんわり感じるような、裁判でいうと「叙情酌量の余地あり」的なものが好きでして。

しばらく私の中でのお気に入りミステリーは宮部みゆきさん著の「火車」だったんです。これは今でも「宮部みゆきの本って面白い~?」と人に聞かれたときに「これから読んで!」とオススメする一冊です。誰がどう言おうと、宮部みゆきさんの傑作だと思うもの。

最近読んだものの中で、ミステリーなんだけど時代設定が明治という、早瀬乱さん著「三年坂 火の夢」って本が面白かった。タイトルが・・・なんか微妙かな、と思うんですけど、中身は面白いです。
三年坂という名称の坂で神田の大火災から囁かれる禍々しい都市伝説、その背景に見える坂の名称の由来や当時の東京そのものの地形、そして江戸幕府崩壊後も残る無力となった士族達の生活・・・そういう事が事細かに書かれていて、なかなか興味深くて一気に読んでしまいました。第52回江戸川乱歩賞受賞作だそうな。

そしてちょっと前に読んだ辻村深月さん著「冷たい校舎の時は止まる(上)(下)」。
ベースがどうしてもアガサクリスティーの「そして誰もいなくなった」を彷彿とさせるのですけれど、高校生が校舎に閉じ込められて一人一人殺されるというか居なくなる話です。
校舎に高校生たちを閉じ込めた「ホスト」と言われるものの存在、そしてその真意は?高校生たちに何を気づかせたいのか。そして誰が最後まで残るのか。残ったそのあとは?という。

文章が全体的にとても優しく読みやすい。登場人物の設定も「理性的な子」「熱血漢」「心に闇を抱えた臆病な子」という、感情移入しやすい設定になってます。設定自体がなんだか稚拙かな、とちょっと思いますが、思春期の高校生たち特有の悩み、心情を細かく優しく追っていて、好感が持てます。一気に読めるので、眠れない夜に夜更かしして読むのにぴったりです。

時代ものでオススメは「義賊物」!やっぱり人情あってこそ、読後の気分が晴れやかになりますね。
最近の一番のオススメは浅田次郎さん著「闇の花道―天切り松 闇がたり」。シリーズで4冊出ています。
この本を一言で言うなら「粋」だと思います。義賊の一味であった主人公・松蔵が、歳を経て刑務所の囚人達にその頃の思い出を語って聞かせる・・説教くささは全然ありません。
物事・筋を通してこその生き様だと。「どうせ盗人、どうせお天道様はまともに見られねえ」といううしろめたさを背負いながらも、その中にも通していく筋がある。お金より大切な「心意気」がムショで雁首並べてる今のお前らにあるのかい?と松蔵は語りかけます。
浅田次郎さんの本はいろいろ読んでいますがこのシリーズは特にオススメで、粋な江戸弁の端々に見える狭義心に、改めて我が身を考えさせられます。なんていうか上辺だけで終わらないところが「さすが浅田次郎!」って感じがしますね。なにか悩んでるとかうじうじしてしまう自分が嫌だーって思ってる時に読むとすごくすっきりすると思います。

続いて義賊物として高橋克彦さん著「だましえ歌麿」シリーズ。
同心・仙波一之進を中心に密かに集まる雑多な人たち。いわゆる「お上に裁かれない罪を暴いてやろうじゃないか」というよくある義賊ですが、とっても読みやすい事と、それらを束ねる仙波一之進に一本筋が通っているので、「裏をかいてやったぜ!」というだけの浮ついた結末というよりはしみじみと「周りが幸せになって良かったねぇ」と思えます。最終的には町奉行と一戦交えることになります。
なんていうか、捕物帖の真骨頂ですね。上手い。
たしか、同じ高橋克彦さんの「緋い記憶」も面白かったです。

さわやか青春物・・・というと、私の頭には「青春デンデケデケデケ」が真っ先に思い浮かびます。その後の話として出た芦原すなおさん著「雨鶏」も同じく良かったです。

誉田哲也さん著の「武士道シックスティーン」も良い。

16歳の女の子二人、それも性格真逆の二人。一人は宮本武蔵を心の師と仰ぎ、剣道一直線でストイックな女の子。片や、なぜか日本舞踊からぼーーーーっと剣道に転身した女の子。
目指すは武蔵、の女の子がある中学生の大会でぼーーーっとした子の方に負けます。悔しさからさらに頑なになった女の子と、そのぼーーーっとした子が高校で同じ学校になったところから始まる青春エンターテインメント、という感じです。


おなじく青春ドタバタとして高野秀行さん著「ワセダ三畳青春記」。
早稲田で探検部に所属する本人の青春記です。なんていうか・・「昭和だなぁ・・」という。
おかしな住人に囲まれたボロアパートでの生活。
とてつもない異臭を放つ料理を頑なに作り続ける住人、人の部屋に勝手に入って電話をとってメモを残していく司法試験浪人10年になる住人(100%親切心)、アイドル性の高い大家のオバチャン、ロックンローラーでたまに奇声を発しながら荒れ狂う大家さんの長男髪の毛を便器に引っ掛けておく奇癖のある住人、賃貸住宅情誌がズラリと並べられたシュールな本棚が共同スペースにある野々村荘(それも並べたのは大家さん)。
そんなネタに事欠かない生活を送った日々の思い出を詰め込んだ一冊。
この人の探検記「幻獣ムベンベを追え」もそうとう面白かったです。この高野秀行さんの本はオススメです。
同じ傾向で面白い本に中島らもさん著「僕に踏まれた町と僕が踏まれた町」、そしてもっと爽やかな辻仁成さん著「そこに僕はいた」もオススメです。

そしてずっと私が大事にしている本にスタインベック著「ハツカネズミと人間」というのがあります。
スタインベックの出世作です。これは泣きました。知恵も身体も対照的な二人の渡り労働者。友情によって支えられている男二人が辛い中で語る、幸福への夢物語。過酷な現実に引き起こされる突然の悲劇。ラストを読んでたのは大学の学食ですが、そこで私は本気で泣きました。

しかし良い本です。

あああ、世の中には面白い本が沢山あるなぁ。書いても書き切れません。
電子ブックとかある昨今ですが、私はやっぱりマッタリとしながら一枚一枚、ページをめくりながら読むのが好きです。

父が「読め!」といって家に置いていった山本周五郎服部真澄、そして野沢尚
そういえば野沢尚が面白いと言ったから持って来てくれたんだった。そんな父ももう亡くなりましたが、この秋、まとめて読んでみようと思います。

そんな秋が楽しみです。



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プロフィール

とめきち

Author:とめきち
クリエイティブ方面、職人行き。フリーです。
Macでいろいろ作る事を生業としてます。
ロゴとかイラストとか名刺とかバンドのポスターとか。
その他、なんかいろいろです。
最近、CDジャケットのイラストとかやるようになりました。


作業中に無限ループしてるのは山崎まさよしさんの曲。
あと、料理も好きです。
お酒も、とてもよく嗜みます。

極フツーのちょっと格闘技に足つっこんだ30代です。
だがしかし、2013年に念願の息子が生まれてからは体動かせてません。
ていうより、妊娠出産を経て体重増えまくってしまったので、
現在は動く以前の問題として、糖質制限しています。
同じような方いらっしゃるかしら?がんばっていきましょう!

大事にしてるものは家族。
現在2歳の息子を中心とした生活です。

TwitterのIDはtomekichi_3だす。
(でもあんまりつぶやいてませんが。)

mixiのHNはきゅー(ひらがな)です。


そろそろ、山崎まさよしさんライブを聴きに行きたいところです。

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