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「いつもの朝に」上下巻と、猫の話。

今、なんだか続けざまに読んでる今邑彩さんの本。

いつもの朝に (上) (いつもの朝に) (集英社文庫)いつもの朝に (上) (いつもの朝に) (集英社文庫)
(2009/03/19)
今邑 彩

商品詳細を見る




読了。(下巻も)
初めましてな作家さん。

内容は現代版「カインとアベル」。
容姿端麗・成績優秀。そのうえ性格も明るく学校のカリスマ的存在、それが兄・桐人(キリヒト)
頭が悪く、ニキビ面で背も低く、口も悪い。怠惰な毎日を送る、弟・勇太(ユウタ)
あまりにも違う年子のこの兄弟の元に、ある日出生を揺るがす重大な秘密が舞い降りる。
30年前の惨殺事件との関係は?
画家である母・沙羅が描く「顔のない少年」と彼女が明かさない幼少期の記憶の関係は?
犯罪者は血が作るのか、それとも環境が作るのか。


と、いった内容です。
私にはとても面白く感じた本でした。
とても良く出来た兄と、とても不出来な弟。この設定で、共感は絶対に弟に持つだろうな、と思っていたのですが、読み進めるうちに、どちらも憎らしくなったり、どちらも可哀想になったり。
上下巻である長さは全然気にならない本でした。元々あまり気にしないで読む方ですけれども。
とても読みやすく、上巻の終わりが「どうする?!兄!!」という感じで「えー!どうなるのー!!」と気になってしょうがない感じ。

で、上巻を読み終わって「えー!どうなるのー!!」と思って急いで地元本屋に行ったらば、無いんですよ、下巻が。私が上巻を買った時は、隣町の本屋で平台に置かれてまして、それなりにプッシュされてたんですけれども・・。が、しかし、その時は用事があって、4駅向こうまでいかなければならなかったので、「地元じゃなくて出先で買うか」と、普段だったら暇つぶしの本を1冊必ず鞄に入れて出歩く私が、本を持たずに出かけたのです。
そしたら・・・出先の大きめの本屋にも置いてなかったんですよ。
一時間くらい時間があったんですけど(出先で本を読むのが好きなので、待ち合わせまで1.2時間前に着いてることがザラにございます)、その一時間を、買ったばかりの本を持ってウキウキで喫茶店に入るビジョンまで出来てたものですから、「ま、マジ?!」とものすごい呆然としてしまいまして。どーしていいかわからなくなってしまいました。

小さな頃から、一人っ子の私の家での暇つぶしといったら必ず本を読んでましたし。楽しみな本があるとき(しかも上巻と下巻の間なんて)他の人の本を読むと、なんか世界が分断されちゃうじゃないですか。それが嫌なんですよ。

でも、たかだか1時間なのにも関わらず、「私、今本持ってない!!」と思ったら、確定してた「本を楽しみながら時間を待つ自分」という近い将来が実現しない事が凄く凄く嫌になって(問題がすり替わっているけれども)「何か!何か!読むもの買わなくちゃ!!」と、とりあえず同じ作者の「ルームメイト」を買ってしまいました。

ルームメイト (中公文庫)ルームメイト (中公文庫)
(2006/04)
今邑 彩

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同じ世界観を壊したくないので同じ作家のを、というそれだけで買った本でしたけど、面白かったです。

ある日いきなり居なくなってしまったルームメイトの跡を追ううちに、かつてのルームメイトが第二・第三の顔を持っている事が分かっていく。
本当のルームメイトの顔。そして驚くべき事実。
このラストをハッピーエンディングととるか、バッドエンディングととるべきか。

ネタバレとして「病気」が出てくるんですけれども。ある種「それは禁じ手じゃないのか」という。
でも、それありきの物語なので、他の手っていうと・・・いまいち思いつかない。
ラストは私的にはハッピーエンディング、と思います。
ただ、全貌が明かされるシーン(ラスト直前)は、ちょっと・・・なんというか、「明かし過ぎ」な気がしました。大盤振る舞いだなぁ、って。
でもね、面白かったんですよ。ラストが救われてる(と、私は思う)から、読後感は(私は)良かった。


そして、やっと「いつもの朝に」の下巻が手に入ったので、それと同時にもう一冊。
「いつもの朝に」の下巻もすごく良かったな。

スメラギの国スメラギの国
(2008/03)
朱川 湊人

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がいっぱい出てきますよ。
しかし、猫好きは読まない方がよいかもネ。

これは、明るい将来を思いながら引っ越してきた青年が、近所に集まる猫に日常生活を脅かされる話です。

私は猫好き(というか、動物全般が好き)ですけれども、この本には猫が凄惨に殺される描写が

たーーーーくさん!

出て来ます。もう、ほんとね、辛い。それだけがすごく辛い。
話に出て来る猫のボスは、なんというか・・・・・猫であって、猫じゃない。
荒唐無稽な話です。なので、他の書評では「泣いた!」と書いてる人もいますけれども、私は全然泣きませんでした。

ネタバレ↓

























まず、ボス猫がなにかを使える事。
その力の恩恵を授かった周りの猫が会話出来る事。
突然物語りの途中で「ネコ視点」が入ります。
つまり、近所に集まるネコはいわゆる「猫又」なんですよ。
ふすまを手で開けるようになったらそれは「猫又」って言うじゃないですか。
この本でも、サッシを普通に開けるようなネコが全てボス猫の能力の恩恵を受けたやつなんです。
実家の猫は普通に網戸に爪ひっかけて開けてましたけれど、あの子も猫又だったんだろうか。
ウチに今いる源三郎も、普通に鳴いてしばらく私が反応しないと

「にゃ・・・ママー!!」

とか言いますけど、この子も猫又かしら?
うちの源さんは尻尾がワラビみたいに先端がクルッと丸まってるんですが、あのクルッとした部分をほどいたら二股だったりして。そしたら、今までのいろんな事を今のうちに謝っておいた方がいいなぁ。

なにはともあれ、宇宙人みたいな猫が沢山出て来ます。
その猫が攻撃してくるんです。ヒッチコックの「鳥」の猫バージョン。
ボスを守るため、環境を守るため。大事なものを守るために攻撃してきます。
片や主人公の人間も、愛する人とこれから築いて行く環境を守る為、猫と戦います。

ボス猫はなんと、サナギから生まれたらしい。

なんだそりゃ!!


と思うでしょう。私は思いました。
中国とかの伝説の生き物、とかの類いの話で、骨董品集め(それもかなり奇抜な)を趣味としてた人が、たまたま巡り会った「ヒュンのサナギ」。マニアの間で伝説とされるそのサナギから孵ってしまったのが、ボス猫。
つまり・・・ボス猫が「ヒュン」てこと?

「ヒュン」・・・・てなんだ?

私は「ピューッと吹く!ジャガー」の「ニャンピョウ」を思い出しましたヨ。(知ってる人だけ「ああ、あれか」と思って下さい。ニャンピョウの詳細は忘れました。)
その「ヒュン」は不思議な事に、絶体絶命の時、猫からまたサナギになって眠りにつき、死ぬ事が無い。
死ぬ事が無いのに、どうしてサナギがあるのかしら。あ、世界で一匹、ということ?
サナギ、というより、カメの甲羅的な?感じなの???


疑問は尽きないんですけれどもねー・・なんというか、読み進めてしまうんですよ、この本。
そのくらい、「えー、マジでー」と思うこの設定を、真剣に凄惨な場面も含めて書きあげています。
ラストはハッピーなので、「あー良かった」と思うんですけれど、後からこうやって、物語を書いていくと、一体なんという物語なのか、と思うわけです。
でも、文章も優しいし、主人公もだんだん辛くなっていきますが、「そうだよね、それは辛いし堪らないよね」と共感できるし、クッション的な「すごい良い猫」も出てくるので、読んじゃうんですよね。

「ヒュン」にビックリ!な事も含めてオススメです。
この本で「光る目」という映画を思い出しました。
イメージはそんな感じです。

いろんな物語を書く人がいるものです。
小説家には逆立ちしたってなれませんな。尊敬する職業の一つです。








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プロフィール

とめきち

Author:とめきち
クリエイティブ方面、職人行き。フリーです。
Macでいろいろ作る事を生業としてます。
ロゴとかイラストとか名刺とかバンドのポスターとか。
その他、なんかいろいろです。
最近、CDジャケットのイラストとかやるようになりました。


作業中に無限ループしてるのは山崎まさよしさんの曲。
あと、料理も好きです。
お酒も、とてもよく嗜みます。

極フツーのちょっと格闘技に足つっこんだ30代です。
だがしかし、2013年に念願の息子が生まれてからは体動かせてません。
ていうより、妊娠出産を経て体重増えまくってしまったので、
現在は動く以前の問題として、糖質制限しています。
同じような方いらっしゃるかしら?がんばっていきましょう!

大事にしてるものは家族。
現在2歳の息子を中心とした生活です。

TwitterのIDはtomekichi_3だす。
(でもあんまりつぶやいてませんが。)

mixiのHNはきゅー(ひらがな)です。


そろそろ、山崎まさよしさんライブを聴きに行きたいところです。

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